どこの国も自国の力だけでは成長できない(後編)

アイプランニングの佐々木愛です。

私は3年前からアメリカ人パートナーのドナルドとともにガーナで事業を築き始めましたが、事業のために先ず50年分の鉱山の採掘権を得るという彼の発想は、最初は理解できませんでしたが、それは二人の50年ではなく、私たちの子世代に遺すことを含めた50年だとわかり、私も今はそのつもりで事業を捉えています。こんな感じでガーナという国と関わりをもち始めましたが、結構地道な取り組みです。

しかし、地道な活動が功を奏したのか、今年に入って、ドナルドがガーナ政府のコネクションから打診を受け、ガーナ政府の仕事のプロモーションと、ガーナ政府とアジア地域の企業との契約の仲介役をすることになりました。今までは事業主の立場でガーナと関わっていましたが、この仕事を引き受けてから、ガーナが国を成長させるために海外の技術をとても必要としていること、ガーナ政府がどんな分野の産業に投資しようとしているのか等、政府のパイプに直につながることで如実にわかるようになってきました。

ガーナのマハマ大統領のフェイスブックページをフォローしています。彼はアフリカでもっともフォローされている指導者の1人です。きのう(8月5日)の彼の投稿で「8月4日に、ガーナ共和国の40年に渡る長期国家開発計画の作成準備を行う国家開発委員会( National Development Planning Commission) の発足を祝う集会を行った」ことが報告されていました。短期的な政策でなく、腰を据えて国の開発に取り組みますよというゼスチャーです。

40年か・・・・私たちは50年ですので、始まりの時、グッドタイミングでガーナに来たのではないかと思います。同じ波に乗って行けば好い。

過去のブログ:ガーナの魅力・将来性

どこの国も自国の力だけでは成長できない(前編)

アイプランニングの佐々木愛です。

きょうは広島の「原爆の日」です。今年で70周年を迎えます。広島県人の私は8月に入ると自然と「原爆の日」に意識が向きます。いつだったか忘れましたが、原爆で焼け野原と化した広島が、その後どのように復興を成し遂げ今に至っているのかを描いたマンガ本を読んだことがありました。その中で特に心に留まったのが、“100年先を見据えた都市計画”というものでした。

100年先というと少なくとも計画を策定した人たち、その子どもたちは亡くなっていて、孫、曾孫の時代です。なので100年の中には成長ステージがあります。特にひとり立ちできるまではいろんな人の助けを借りなければいけません。海外からも援助も受けました。それまで今ある広島の姿を当たり前のように思っていましたが、そのマンガを読んで以来、広島に対する見方が変わってきて、広島
が戦後の街づくりで得た経験や技術をもっと必要とする海外諸国のために活かすべきではないか
と思うようになってきました。また私ももっと将来の世代のために残せることを築こうと思うようになりました。

実は2013年8月ガーナのケープコーストの世界遺産を見に行ったときに、同じことを改めて感じたことがありました。その時の様子を別のブログで綴っています。

私はたまたま広島県で生まれ育ちガーナと出会ったので、広島とガーナを対比して言いましたが、広く言えば日本とアフリカ。成熟国である日本がアフリカへ出ていくべき理由は、経済の面においては国内だけでは長期的には充分稼げない、アフリカの持つ経済成長の伸び白も言えますが、もう一つ、技術供与という成熟国家であることの責任を果たす必要性からです。

アフリカに必要とされている投資分野-「エネルギー」「水」

アイプランニングの佐々木愛です。

先日、インドネシアで開催されたアジア・アフリカ会議で安倍晋三首相がスピーチの中でアジア、アフリカは今は援助の対象ではなく「成長のパートナー」であると言われました。成長のパートナーとはビジネス・パートナーという意味ですね。

今後、アフリカが経済発展していくために、今必要とされている投資分野は何でしょうか?産業が発達して雇用が促進されて、人々の生活も向上していくという流れが成り立つわけですが、それには公共インフラが整備されないといけません。公共インフラの基礎の基礎と言えば「電力」と「水道」です。アフリカの都心部では電力・水道は整備されていますが、しょっちゅう停電してしまいます。断水もある。地方・田舎へ行けば、一般家庭で電気や飲料水へのアクセスが困難な地域は当たり前。

ガーナに行ったときのことですが、ホテルや商業ビルには必ずジェネレータ(発電機)室が設備されてあり、停電が起こるたびに発電がジェネレータに切り替わっていました。商業施設なら「電力」は発電機でカバーできるのですが、一般家庭だとそうもいきません。「水」、特に飲料水となるとペットボトルの水か袋入りピュアウォーターです。都心部には水道はありますが、ちょっと郊外に出ると家の傍に貯水タンクも見えました。雨水を貯めて使うこともあるでしょう。

送電線や水道を日本と同じように張り巡らすには相当のお金と時間がかかります。アフリカでは今都市化が進み、仕事を求めて、特に若者は地方から都市へ移動し、人口は都市に集中し、ますます都市化が進み、都心部では「電力」と「水」が慢性的に不足しています。公共インフラの整備はやはり都心部が満たされてから地方へと広がります。

【電力】

サブサハラ以南地域では、最近、太陽光・風力発電所の建設が相次ぎ、外国企業誘致による技術や民間資本の導入を活発化させています。ガーナでは英国Blue Energy社により、155メガワットの、アフリカ最大、世界では4番目に大きい太陽光発電所が建設されています。すでに部分的に発電が始まっており、2015年の終わりにはフル稼働する予定となっています。この発電所から10万戸以上に電力が供給されます。

それ以外では、例えば、弊社にくる案件では、太陽光発電でガーナ首都アクラの郊外の住宅地(3000戸~5000戸規模)に電力供給するプロジェクトもあります。こういう案件も外国企業にオファーを出しています。

電力供給が充分なされることは経済発展には不可欠で、アフリカは再生エネルギー事業の伸び代が大きい地域です。

【水】

開発途上国に井戸を作って飲料水を確保するプロジェクトについて聞いたことがあるかもしれませんが、私が関わっているガーナのワワシ村でも、井戸を作って欲しいという要望をされました。この村で食事をした後、帰国するまでずっとお腹を下してしまう経験をしました。それこそ料理に使われた「水」が原因でした。水源はあっても「飲料水」として利用できるかどうか、ここが鍵であります。

最近のニュースですが、「双日株式会社が日本企業として初めてアフリカ・サブサハラ地域で海水淡水化事業に参入」プラントが完工したとありました。

双日がリリースしている記事にも同プロジェクトについての詳細があります。

このプラントの完工式の様子の動画をガーナのマハマ大統領がフェイスブックに投稿されていましたのでシェアさせてもらいます。プラントのプレートを除幕した時に注意深く見るとプレートの右下に「Sojitz」と書いてありました。

日本から見た世界、世界から見た日本

アイプランニングの佐々木愛です。

世界がどう見えるかは、自分がどこの国に生まれ、どのように育ち、今どこに住んでいるかによって随分違って見えます。同じ国に生まれても、その後の教育の違いや、見聞きしてきた情報の違いによって随分変わってきます。

例えば、私は日本に生まれ育ち、今も日本に住んでいます。子どもの頃世界について学べたのは学校の世界史や世界地理の授業です。特に地理は好きでした。この時はまだインターネットがない時代だったので、情報源としてのメディアはテレビが中心で、「兼高かおるの世界の旅」や「世界の子どもたち」という番組を毎週欠かさず見ていました。中学生になって英語の授業を受けるようになり、英語を使ってみたいという好奇心から「世界の子どもたち」に出演したカナダの剣道少年への興味を持ち、テレビ局にその少年と文通したい旨の手紙を書き、その剣道少年と5年位文通をしました。

初めて外国に行ったのは22歳。アメリカのユタ州とカルフォルニア州に行きました。アメリカ文化を満喫しました。アメリカは私の憧れの国でした。この旅行のきっかけは16歳の時にクリスチャンに改宗したことでした。教会でアメリカから来ている宣教師と親しく触れ合う機会に恵まれ、アメリカに行ってみたいと思ったのです。26歳の時には新婚旅行でイタリアに行きました。これは歴史と芸術に触れる旅。

その頃の私は、世界経済がどうだの、海外投資ビジネスがどうだの、という世界とは無縁で、只々異文化に触れて好奇心を満たしたいばかりで、あくまでも自分が中心で、日本から世界を見ていました。今は仕事のために海外に行くチャンスに恵まれたことで、世界から日本を見ることができるようになり、自分が置かれている環境(日本)を客観的に見ることができるようになりました。この視点はファイナンシャル・プランナーとして大事なことだと思っています。また、これから日本で長く生きていく若い世代にとっても非常に大事です。今の老後世代は国内経済の成長だけ取り込めばそれなりの豊かさを得られたものですが、これから老後を迎える世代はそういうわけにはいかない。

この考えは、これから自分がどこで働くか、どこでビジネスを持つか(実業)、お金をどこで働かせるか(金融)に影響します。日本に軸足を置きながら、海外にビジネスチャンスを求めようとする企業は増えています。

 

上のグラフや表を見ると直近での増加が著しくなっていますが、北米や欧州は微増で、アジアやその他の新興国地域の増加が著しいです。アイプランニングが主にコンサルティングするのは「その他」のアフリカ地域です。

今思うと若い頃に異文化と交流したことが、多様性を受け入れる素地作りになったと思います。明治の文明開化以降、日本は国内に欧米先進国の技術や文化を受け入れて日本に合ったスタイルに作り上げていくことは得意でした。海外進出、特に今後、経済成長が期待できる開発途上国に今まで以上に進出していくといことは、今度は逆の立場になっていくわけです。日本の技術や文化は優れていますが、私たちが日本仕様にアレンジして受け入れたように、その地域に合った仕様にして供給する必要があります。そのためにも異文化理解や多様性を受け入れる姿勢が益々重要になってきます。

 

はじめに・・・・一人で見る夢はただの夢、一緒に見る夢は現実になる

ファイナンシャル・プランナーの佐々木愛と申します。

広島で結婚相談とFP相談のサービスを提供するアイプランニングという会社を経営しています。1965年広島県東広島市で生まれ育ちました。人生のキャリアの前半10年間は製造業でモノを作る仕事にかかわり、その後ファイナンシャル・プランナーの資格取得を機に生命保険業界に身を転じ、今は家族形成のスタートからその成長をサポートする仕事をしています。

保険会社から独立した2011年、「仲人はファイナンシャル・プランナー」というブログを書き始め、個人の方を対象に婚活やファイナンシャル・プランニングについてお伝えしています。2013年からは日本人女性との結婚を希望する世界の男性向けに「I Love Planning」というブログを英語で書き始めました。

今回この新しいブログ「アジア・アフリカ・ビジネスの架け橋」は、上記の2つのブログを書いている間に始まった、アメリカ人パートナーと始めた西アフリカのガーナでのビジネス及びアフリカ・ビジネスに関する活動について、日本の企業や事業家に向けてさらに深くお伝えしたいと思い、始めた次第です。すでに2つのブログで書いた内容も、私のアフリカ・ビジネスの始まりとして時にはリンクすると思いますが、更に発展させて書いていきます。

2013年8月、ドナルドとガーナ、エルミナの世界遺産ケープコースト城にて

そこで、このブログのもう一人の作者、パートナーのドナルド・デューク(Donald Duke)をご紹介します。ドナルドは米国カルフォルニア州サンフランシスコ出身のアフリカ系ユダヤ系アメリカ人です。見た目はブラック・アフリカン。ユダヤ人の血は4分の1、彼はそれをすごく誇りに思ってる。宗教はキリスト教。サンフランシスコ大学でビジネスを専攻、卒業後、アフリカ、ヨーロッパ、アジアで不動産投資や貴金属宝石(金とダイヤモンド)に関するビジネスにたずさわり、最後の赴任地ガーナ、オブアシのワワシ村に土地を見つけ、金鉱山とその村の開発をして豊かな村にしていくという夢を抱きました。彼と私はガーナ赴任時代に知り合い、なぜか彼はビジネス・パートナーと人生の伴侶として私を選びました。

私の立場から言えば、私は彼の「夢」に乗った感じ(乗らされたのかもしれませんが)が、進んでいくうちに、私は彼の夢と、海外に関わる仕事をする、開発途上国の子どもや女性たちの成長に貢献する、という自分の夢の実現を重ねて考えるようになりました。それは、私が日本ですでに始めていた仕事に理解を示してくれたからです。それに、以前から日本の文化に興味があった彼が、日本人女性をパートナーに選んだのは、ある意味、自然な成り行きかもしれません。またお互いの才能を持ち寄ることで、互いの夢の実現がパワー・アップするということも考えられ、戦略的カップルというのは悪くないと思いました。

私の座右の銘は「一人で見る夢はただの夢、一緒に見る夢は現実になる」というの言葉です。この言葉の通り、私たちは進んでいってます。

彼と共にガーナという国と関わりを持ち、ちょうど3年になります。今年に入って、私とガーナの関わりはさらに発展し、ガーナを中心に、コンサルタントとしてアフリカとアジアのビジネス関係を築くお手伝いをするという役割を得ました。それを機会にこのブログを開設したわけですが、ブログのタイトルはどうする?とドナルドに相談。日本だけでなくアジア地域全体がアフリカのクライアントの対象となるということで、「アジア・アフリカ・ビジネスの架け橋」としました。

読者の皆様、よろしくお願い致します。

続きを読む »